ネパール・パタンジェ村サポート活動「夢広の会」活動報告

新型コロナウイルス 村への緊急支援始めます

パタンジェ村で新型コロナウイルスの感染者・死者が出ました

 

インドで新型コロナウイルスの急激な感染拡大が起こっていると日本で報道されていますが、インドに隣接するネパールでも、現在、一日に約8,000人が新型コロナウイルスに感染していて、首都のカトマンズはロックダウンしています。

 

そんな中、5月26日に、夢広の会が支援しているパタンジェ村出身の青年サンカル君から「パタンジェ村で新型コロナウイルスの感染者が出ました。」と連絡がありました。

 

サンカル君は夢広の会発足のきっかけになった青年で、昨年春に日本で就職、今年の春、結婚のためネパールへ一時帰国をしていました。5月中旬に日本へ戻る予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大のため飛行機が飛ばず、カトマンズで足止め中です。

 

サンカル君によると、パタンジェ村近くの村で新型コロナウイルスの感染が広がっており、数週間前からパタンジェ村でも、咳や熱の症状がある人が出てきたそうです。体調が悪い人を検査した結果、10人ほどが新型コロナウイルスへの感染を認定され、自宅療養のなか36歳の女性が亡くなったという話でした。

村では他の村との往来を禁止し、各家との行き来もやめているそうです。

 

村にはケガや簡単な病気などの治療が出来る診療所があるだけで、医療施設も充実していないため、このままでは、新型コロナウイルスの感染が広がっていく恐れがあります。

 

そこで夢広の会では、急ぎ、新型コロナウイルス感染に対するサポートを始めることにしました。

 

パタンジェ村への緊急支援

 

今すぐ出来るサポートとして、不足しているマスクと消毒液を至急村に送ることにしました。

 

現在、日本からネパール行きの飛行機が飛んでいないため、日本から物資を送ることができません。パタンジェ村近くの町にも物資がないため、比較的物資があるカトマンズにいるサンカル君に、マスクと消毒液を至急手配するようお願いしました。(カトマンズではマスクなどの物資は高騰しているそうです。)

首都カトマンズがロックダウンしており、普通の車の出入りが出来ないため、村出身のお医者さんの助けを借り、近々購入した物資を病院の車で運ぶそうです。

 

また、パタンジェ村近くの町「サレリ」にいる村出身のお医者さんに、何が必要か相談してもらいました。

5月27日には、村の代表が集まって、「夢広の会」にお願いしたい事について話し合いがあったようです。

 

物資を送るだけではなく、マスクの効果的な使い方など、新型コロナウイルスに対する正しい情報や知識を村人に伝えることが大切です。

 

今後も村の状況を把握しながら村人の希望を聞き、私たちにできるサポートを考えていきます。

 

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