ネパール・パタンジェ村サポート活動「夢広の会」活動報告

耐震モデルハウスに隣接した「キッチンハウス」の建設(パタンジェ村の近況)

今回は、「夢広の会の活動について」と「パタンジェ村の動向(キッチンハウス建設)」について報告します。 

夢広の会の活動について

現在、夢広の会は新型コロナウイルス(covid-19)の世界的な感染拡大の影響により、「ネパール・パタンジェ村の訪問」が出来ず、村への支援も停滞をしてしまっている状態です。

 

私たちは、パタンジェ村を支援するにあたって、一方的にお金を渡すだけでは「村の抱える課題の本当の解決」にはならないと考えており、実際に村を訪問し、教育を受ける機会が少なかった村人たちに知識や技術を伝えることが大切だと考えています。

 

そのため、2020年春より計画している「女性のためのコミュニティハウス建設」も現地を訪問しての話し合いを行うことが出来ないため、中断を余儀なくされています。 

新型コロナの感染拡大が収束し、一日でも早く活動が再開できることを望んでいます。

 

パタンジェ村の動向(キッチンハウスの建設)

夢広の会が支援して2017年に建設された「耐震住宅モデルハウス」(別記事参照)の隣に、昨年(2020年)、「キッチンハウス」が建設されました。

このキッチンハウスは、「耐震住宅モデルハウス」建設の際に、村の大工さんたちが学んだ「耐震性能が高い建設方法」を活かして建てられています。なお、キッチンハウスは夢広の会の支援を受けて建てられたものではなく、村人たちの努力により建てられたものです。

 

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キッチンハウス建設の様子

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完成したキッチンハウス

耐震住宅モデルハウスは、冠婚葬祭のイベントや村の集会の際に活用されていますが、大規模なイベントの際に屋内で200~300人分食事を作るための施設として、今回のキッチンハウスが新たに建設されました。

 

耐震住宅モデルハウスが出来るまでは、冠婚葬祭等のイベントは屋外の広場で行われていました。その為の食事の準備も屋外に一時的なカマドを作り行われていて、イベント前日からカマドの準備を行うため、雨天の際などは大変苦労していたそうです。

 

夢広の会がパタンジェ村の大工さんに伝えた「耐震住宅を建てるための技術」を使って、村人たちがこうした施設を自分たちで建て、活用していくことは、大変嬉しいことだと思います。

 

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